読んだ本

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

村上春樹の作品は他の国では、官能小説として売られているんだと、言語学科の子が言っていました。確かに長編・中編小説ではエロシーンがないものはないと思います。でもこの「アフターダーク」は、舞台がラブホやベッドの中とはいえ、直接的にエロくはありません。安心して読めます。物語は、主にとある姉妹の妹の行動に焦点をあてて進んでいきます。姉に比べてぱっとしない容姿だという妹。登場人物はトロンボーン吹きのお兄さん、元女子プロレスラー、怖い中国人マフィアなどなど。一晩の中で運命が交錯していったり、意外な人同士がある共通点でつながっていたりするお話です。一晩のうちに起こるさまざまなできごとです。いや、どんなお話かうまく説明できません。
久しぶりに読んだのですが、なんだか感動しました。会話がいいです。真夜中の特別な雰囲気もいいです。こんな風に愛されたら幸せだなと思います。。

読んだ本

ユダヤ人大富豪の教え〈2〉さらに幸せな金持ちになる12のレッスン (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え〈2〉さらに幸せな金持ちになる12のレッスン (だいわ文庫)

はたしてお金持ちになれるのかと思って読んでみました。この本は、どこかのブログでかなり評価が高かった記憶があります。Ⅱしか売ってませんでした。
個人的に、ハウツー本はできるだけ読まないようにしています。私の場合、読むだけで満足してしまって、実践しないことがほとんどなので。この本もハウツー本の類かな?と思いながら読みましたが、そんなことはありませんでした。お金についてじっくり考えるいい機会をもらえました。お金を使う上で大切なのは、自分がお金に対してどういう感情を持っているのか、正しく認識することなのだそうです。そして金銭感覚というのは、ほぼ家族内で受け継いでいくそうです。親がケチなら子供もケチになる。お金を使うことに罪悪感を抱くようになる。芸術家やや研究者のように、お金に何の感情も抱かず生きている人もいる。お金を感謝の印として払えるような人はしあわせ。
お金持ちとつきあって、いい服を着て、ユーモアがあるならば、だれでも金持ちになれる。と書いてありましたが、それは確かにそうですよね^^どうやってお金持ちになるかというか、お金持ちになるための心構えについてしっかりと教えてもらった感じがしました。

主人公は大学生。物語形式でお話が進んでいくので、あっというまに読めます。


若き友人たちへ ―筑紫哲也ラスト・メッセージ (集英社新書)

若き友人たちへ ―筑紫哲也ラスト・メッセージ (集英社新書)

著者の筑紫哲也さんがどんな方かまったく知らないのですが、立ち読みしてみたら謙虚な文章だったので、思わず購入です。それに「大学生が読んでいる新書ベスト10」のうちの一冊でした。
読んでみたら問題だらけの今の世の中が恐ろしくなりました。ええじゃないかと踊りだした江戸時代の人々の気持ちがわかる気がします。先行きが悪すぎて不安になると、今を楽しく生きようという気分になります。
「今この国が真正面から立ち向かわなければならない優先課題、プライオリティというものが必ず存在するんです。国がダメになっていくのはどういう時かといえば、それは優先順位を間違えた時です。」「今の日本にとって大きな三つの問題。一つは、国家が破産しかかっていること。二番目は、2005年、ついに日本人が減り始めたこと。三番目が、教育問題。」

この本、初めの章で「若い人たちへのメッセージ」としての連載がまとまっているのですが、筑紫さんがお亡くなりになられその連載は途切れています。いったい何を伝えようとしてくれていたのか、とっても気になります…。憲法の捉え方、今の日本の教育問題、靖国問題、過疎化などについても書かれているので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

読んだマンガ★

実家で読み返しました。主人公の陽菜は、生徒が白の制服(エリート)と黒の制服(落ちこぼれ)に分かれて争っている高校に転校。その状況を快く思わない陽菜は、グレイ(どちらにも属さない私服の中立派)のリーダーとして、学校改革に奔走する!
とっても面白かったのですが、連載が意外とあっけなく終わってしまい、残念に思っていたマンガです。陽菜に言い寄る男が三人もいたのですが、結局だれともくっつかず。私としては、一色くんとくっついてほしかった。


黒執事(11) (Gファンタジーコミックス)

黒執事(11) (Gファンタジーコミックス)

買ってしまった…。前の巻で、ホームズを土台にしたようなお話が途中だったので、先が気になってつい買ってしまった。ちょっとネタばれ含むので注意です。



犯人は意外な人物でしたが、犯行動機に筋が通っていて納得です。そしてセバスチャンの超人ぶりがギャグにしか見えません(^^)新しいお話は、豪華客船に乗ることからはじまったので、タイタニックの展開かと思いきや、なんとバイオハザードに!!死神さん、ロナルドも登場しているので、嬉しい限りです。


黒執事は、一期のアニメにはまって買い始めたのですが。買い続けるべきか悩むところです。グレルがかわいくて好きでした。

読んだ本

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

昔「チーム・バチスタの栄光」を読んだことがあり、最近ドラマの医龍でバチスタ手術に感動したので、読んでみました。家にあったからですが。

主人公的な立ち位置にいるのは、不定愁訴外来?の田口先生。出世意欲や上昇志向が皆無でそれが強みにも弱みにもなっている田口先生が、官僚や教授たちの思惑に巻き込まれながら話は進んでいきます。田口先生の相棒は白鳥室長、携帯のかわりにたまごっちを持ち歩く、厚生労働省所属のおちゃめでかわいい官僚です。ほかにも、移動のためにパトランプを使ってスポーツカーで200キロ飛ばすかっこいい警視正、計算的に動きまわる暗躍する官僚などなど、魅力的な登場人物がたくさんです。
帯に、VS官僚と書いてあったのですが、まさにそんな内容でした。著者は病理医で、解剖のことがいっぱいでてきます。(ハイスコアを思い出してしまう!)死体の死因判明に、解剖という選択肢だけでなく、エーアイを気軽に使えるようにしたい、という内容の本だったと思います。最後のほうには、民主主義でないと出版できないような過激な会話も交わされています。
なかなか面白かったですが、なにせ登場人物はみんな頭脳派で驚くほど頭の回転が速い、会話の裏読みでストーリーが進んでいくので、少し読みにくさも感じました。けれど内容的には、こんな世界もあるのだなと満足です。あとがきにありましたが、ノンフィクション要素も多少含まれて書かれているようでした。

いわなみげんだいぶんこ

卒業するまで本をたくさん読みたいな。
岩波現代文庫はいい。と思う。大学の図書館にたくさん揃えてある。
あのまじめな装丁に騙されて?、みんなあまり読まないのかな?キレイで読みやすい!
すばらしい。
そして装丁がつつましすぎて、目立たない。そんなつつましい装丁が好きです。
見た目は地味で目立たないのに、実はおもしろい。
そのギャップがいいって言うのかもしれない



岩波現代文庫なんで本屋さんに売ってないの??
大学の生協にも売ってない。
そして文庫なのに1000円くらいと微妙に高い。
好きな本に出会ったら買いたい、手元に置きたいと思うけど
売ってないんだよね、注文めんどくさいよね。
でも楽しい本が多い、はずれは少ない!
ちょっと前のベストセラー?の復刻版みたいなものなのかな。



なんだこの文は笑
文章になってませんね\(^o^)/
以下、感想を書いていきます。


詐欺師の楽園 (岩波現代文庫)

詐欺師の楽園 (岩波現代文庫)

この本は2・3ヶ月前に読んだのですが、とってもとっても面白かったので紹介します。(なので少し記憶はあやふやです)


タイトルの通り、実在の詐欺師たちの華麗な活躍を描いています。一介の大学生グループが、王侯貴族を騙したり。計算尽くめの怜悧な泥棒だったり。生まれ持った容姿と才能を生かして、世の中を渡り歩いていった人物だったり。服装や手品や話術、そして「社会システム」すらも味方につけて詐欺を働く詐欺師たちのロマンチックで、かっこいいお話。

著者の種村さんは、詐欺は知的犯罪であるといいます。私はこの本を読んで、種村季弘さんの他の著作にもとても興味が沸きました。




自由の牢獄 (岩波現代文庫)

自由の牢獄 (岩波現代文庫)

ミヒャエル・エンデの短編集です。「果てしない物語」「モモ」を昔読んだことがあっただけでした。まだ読み途中ですが、「夢世界の旅人マックス・トムの手記」を読んで、思ったこと。私だったら目的の見えない、いつ終わるのかわからない旅は疲れるだけだから嫌だと思う。でも人生って目的のない旅のようなものだと考えたらちょっと怖くないですか。



病気の社会史―文明に探る病因 (岩波現代文庫)

病気の社会史―文明に探る病因 (岩波現代文庫)

これはためになる本でした。文明は病気、病気は文明に寄り添っているという本だと思います。
私は高校で世界史取ったので、日本史の知識は中学生です、記憶の彼方なんですが、日米和親条約とかがが不平等条約だったことは覚えていました。開国時代、日本は港でちゃんとした検疫をさせてもらえなかったため、コレラなどの病気が本土に持ち込まれ猛威を振るったのだとか。民衆から政府に、諸外国と平等条約を結べと強い圧力がかかりましたが、その切実な理由の一つに、「検疫ちゃんとやって欲しい」というのがあったのだそうです。知らなかった。コレラにかかったことが分かると強引に隔離され、悲惨な環境の中死んでいった人々がたくさんいたこと。(コレラ専用病院?が設けられたが、そこに送られることは死と同義だった。)皮肉にも、コレラの流行が日本の環境衛生の整備に一役買ったこと。今の日本では私たちの生活をおびやかすような病気はほとんどないけれど、油断していると恐ろしい病気に付け入られることを痛感しました。